北九州市民のランニング備忘録

仙台から始まり東京を経由して九州に至った大学教員がランニングについて書くブログ。目指すはグランドスラム! (残り:サブスリー)

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【まとめ】第5回姫路城マラソン【僕は故障を抱えたままいかにPBを更新したか?】

大層なサブタイトルを付けてますが、いつものように内容は薄味です(;´Д`)

 

まずマラソン本体の感想について。

・運営

フルは7000人規模とそこそこですが、ゼッケン交換やレース前後の動線などはスムーズでした。

レース前日/当日も姫路駅から案内のボランティアの方を数多く配置していたりして、規模の割に人員配置は充分整っていたと思います。

参加賞はTシャツ。完走賞は焼き物のメダルとフィニッシャーズタオル。

レース後に色々食べ物を配布してくれるのは良いんですが、弱った体には一部キツかった…(;´∀`)

 

・コース

コース図的には序盤は緩やかな登り、中盤は緩やかな下り、終盤はほぼフラット。

でも、走った感覚では全体的にほぼフラットなコースという印象。結構細かい曲がり角が多いのと、終盤のサイクリングコースでの急なアップダウン以外は走りやすいコースだと思います。

今回は応援に応えながら走ることは最終盤以外はしませんでしたが、ボランティアの方も含めて沿道の応援は尽きませんでした! これは物凄く勇気づけられます。

特に一番苦しい終盤のサイクリングロードから応援の人波が尽きなかったのは有難かったなー。

 

・総括

抽選レースなので走れる確約はありませんが、是非オススメしたいレース。

時期柄タイムを狙うにも良い感じのコースですし、全体的に道幅が広くて走りやすいのも高評価。

関西に行くまでに途中下車しろという声も聞こえておりますが(笑)、関西の都市レースの雰囲気はやっぱり好きだなぁ(∩´∀`)∩

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そして自分自身の走りの振り返り。

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まあ、イーブンで走っているので後半はぶち抜いていく展開になりますねー。

レース中の4'30ペースははっきり言ってjog以下の感覚でした。それでも終盤はペース維持が難しいんだから、最初から気持ち良いペースで走って行けるところまでなんて自分には出来ないなーと思いました。

脚が出来ていないんだから、仕方ない面もありますけどね(;´∀`)

 

ピッチとストライドの関係は以下の通り。

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やはり35 km付近で脚が止まりかけている感じですが、落ち込みは殆ど無し。終始安定して動きの維持が出来たと思います。

ちなみに前PBのはが路の時と比較すると、

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戦略が違うので単純比較はできませんが、ピッチの傾向は比較的一緒でもストライドの落ち込みがやっぱり違うなーという印象。これはズームフライの効果もあるのかもしれません。

 

---------------ここから重要---------------

 

ズームフライを履いてまず違うなと思ったのが、疲労感が出る場所。

走っていなかったので筋肉が落ちていたのもありますが、一番ダメージが大きかったのがハムストリングス。次点で殿筋群。故に青梅のダメージがレース中に爆弾になった訳ですが(;´∀`)

逆に前腿などの疲労感は殆ど感じなかったため、膝にテーピングを施すことで終盤にハムが疲れても前側の筋肉で動きのサポートが出来ることを狙いました。これはほぼ目論見通り機能したと思います。

その効果も有り、35 km以降に疲労で接地の安定感が少し失われた状況でも、しっかり推進力を得る動きは維持できていました。大事なのは気持ちじゃなくて、自分の動きを冷静にコントロールする客観性。力んでも速く走れる訳じゃ無い。

故に、ズームフライでのフル終盤は重い靴と化すと言われることが多いですが、重い靴だと感じることはありませんでした。会心の作戦勝ちだし、ぎりぎり靴の特性を学ぶだけの時間があったのは幸いでした。

本番までにロードで70 kmしか走れなかったことを考えると、体の使えるリソースを完璧に使い切る必要があったと思います。

ズームフライの特性に関してはまた日を改めて書きたい。

 

-------------重要なポイント終了-----------

 

レースは答え合わせだとよく言われますが、ここまで練習できなくて答え合わせも無いなーと個人的には思いました。

ただ、部分部分で見ていくと、

・スピンバイクでの心肺強化

・15%トレミでのウォーク&ラン

・クロストレーナーでの動き作り

体幹トレを含む体の土台作り

それぞれの効果はしっかり走りにも活きたと思います。特にスピンバイクは(元々走力が高かったとは言え)Nさんが静岡でサブスリー達成したように、確実に身体能力のベースの底上げには寄与している感があります。

結局、走れなくてもPB更新出来たのは、フィットネスのベースをしっかり維持できていたことに行きつくんじゃないかと。

走れないから投げ出すんじゃなくて、走れないからこそ向き合う必要があると改めて思いました。地道な作業は大事ですわ。。。

 

あと、青梅を完走できた時点で30 kmまでの目処が立ったことは精神的に大きかったです。というか、青梅をまともに走れないようではその時点でアウトだと思っていました。

練習では無く、レースでフルのレースシミュレーションしたことをそのまま翌週に持って行くだけだったので、連闘策は決して無謀な作戦ではありませんでした。

 

あと復帰してからの考え方について。

これは結構大事でした。

レース前は不安にかられて走ってしまいがちだし、ペースも想定より上げがち。

でもそれって本当にレースの結果に寄与するの?

殆ど走れないことを想定していたからこそ、1回1回の練習の目的や効果を考えて、最大の効果を生み出すにはどうするか?を考えられたのはとても良い経験でした。

元々距離を踏めない人間なので、怪我が治ってもこの考えはしっかり意識したいっすね。

特に脚の状態に不安のある人はレース前にガッツリ休むってことも視野に入れて欲しいな。無理しがちなので。

 

結果的には殆ど練習できずにPB更新した形ですが、やはり正攻法でしっかりやって行きたいなと思います。

こういう無理はシーズン最終戦だからやったのであって、普通ならDNSすべきでした。幸運にも最後まで走り切れただけで、こういうリスクを取るべきではない。

だから、これだけしか走ってないのにーという文脈で語るつもりは無くて、すべきことをした上でリスクを承知で走ったということです。もうやりません。

 

今後を見据えると、練習頻度を上げたのははっきり失敗だったと言えると思います。私は週4回で月250 kmくらいの練習が恐らく最適。ポイント練も週2回ですね。

その分ラン以外のクロストレーニングをしっかりやることで上積みを狙う余地はあるかな。

フルをイーブンで押し切れる感覚は掴めたので、来シーズンは下手にネガティブスプリットは狙わずに、イーブンで通すレースを続けたいと思います。

 

姫路城マラソンは今シーズンの勝負レースと位置付けていましたが、結局真の意味での勝負は出来ず。

この時点でダメダメではありますが、失敗続きの今シーズンの中で次に繋がるような結果と経験が得られたのが救いですね。

 

そして改めて。今年の目標は、

富士登山競争の山頂コース完走(0次関門クリア&コース修復される前提だけど…)

・10月~12月のフルでサブスリー

昨年達成済みの100 kmサブ10と合わせて、グランドスラムの達成を狙います!