【レース回顧】奈良マラソン(その③中間点~ゴール後)
奈良マラソンのレポも最終回。一気にゴール後まで行きます!
ちょっと巻き戻って20 kmから。
・20 km~25 km (4'38, 4'33, 4'43, 4'43, 4'42: 区間ラップ23:22)
白川ダムから天理へ一気に下る区間。このレースでの最速区間でもありました。
無事トイレも済ませて、登りで受けたダメージをどこまで下りで回復出来るかがこの5 kmのテーマ。
登りはお尻を使って走るのに対して、下りは上半身を脱力して脚全体で体重を受け止めるように走る。脚の前面で体重を受けてしまうと、部分疲労を起こして壊滅してしまいかねないので…。これも青葉山の登り下りで体得したテクニック。
22 kmまでに一気に急坂を下って、いよいよ天理へ。
去年も思ったけど、本当にこの周囲の景観は凄い…応援の方の人出も再び多くなっていて、ここでハイタッチ再開。若干の登り下りはあるものの、ほぼ平地に近い感覚だったので淡々とペース維持。この辺りで有森さんともう一回ハイタッチしたんだっけ?
スライド区間だったので、すれ違うランナーを見ながら弟の姿を探しつつ。23 km過ぎに弟とエール交換して、ぼちぼちぜんざいだなーとか考えつつ。
山の中では完全に寒い!と感じた気温も、山を下るとそうでもない感じ。スタート時は曇ってた空も次第に薄明かりが差してきて、何とも言えずいいお天気。
折り返しを過ぎてちょっと走ったところで25 km通過。この辺は時計を見ていなかったけど、サブ3.5ペース以上では走れているだろーと何となくで(笑)
・25 km~30 km (4'42, 4'44, 4'31, 4'43, 5'09: 区間ラップ24:15)
25 km過ぎに天理教からぜんざいの振る舞い。ぜんざいを食べるには折り返しを大きく迂回する必要有り。
ここまでそれなりのペースで来ているのは分かっていたものの、食べていってもそんな大きなロスにはならないっしょー!と迷わずぜんざいへ。熱すぎず・温すぎずの微妙な塩梅で歩きながら完食。冷えた体に甘く暖かいぜんざいが沁みました。諸々のロスは10秒くらいかな? ご馳走様!!とお礼を言って、再びレースへ復帰。
去年はこの辺から歩き通しだったなーとか思いながら、再度の白川の峠超えに向けて気合を入れ直す。
まだスライド区間は続いていたので、マルさん&ごいさんを探すも発見できず。この辺は走路も広い訳じゃないので、前の人と被ってしまうと見つけるのが難しかったかも。
そして、再び29 kmから峠越えへ。ここがこのレースの山場だったので、ある程度脚力&心肺を使ってガシガシ登ってゆく。
往路は気持ちよく駆け抜けた下り坂も、復路はとんでもない壁として立ち塞がる…周囲は歩いている人が半数、自分含む残り半数は何とか走って駆け上がっている状況。
息も絶え絶えになりながら登り切って、ちょっと進んだところで30 km。
レース前の目標であったサブ3.5ペースで30 kmまで走り切ったのを確認(2:25:28)して、これはもしかしてPB更新出来るのでは?と思い始める。
つくばでサブ3.5を達成した時にこんな事を書いた。
ただ、同じく合流できなかった直近2走はPBを更新しているので、吉兆だと無理やりプラスに解釈してスタート地点へ。
今回はレース前にマルさん&ごいさんと合流することが出来て、この物言いはちょっと問題あるんじゃないか?と。今こそ、これまでの流れを断ち切る時だ!!
・30 km~35 km (4'48, 5'00, 4'26, 4'42, 4'26: 区間ラップ23:32)
30 kmまでの登りでかなり体力を消費したものの、これまで経験したレースの中で一番余力は感じていました。こうなったら行けるところまで行ってやろう!とファンランからPB更新へ向け方針転換。ただ、ハイタッチとありがとうの掛け声は忘れずに!
31 km過ぎに今度は三輪そうめんの振る舞い。一口で食べきれるか!?と思ってかきこむも、有り難いことにちょっと量が多かった…。
お行儀が悪いけど、走りながら頬張ったそうめんを飲み下しながらの再スタート。美味だし喉越しも非常に良くて、タイムを気にしなければもう一杯と行きたいところでした。ここもロスは10秒くらいかな?
32 kmを過ぎると待望の下り。ここまで来たら、ある程度リミッターを外して下り坂でガンガン加速。ここで今ノ葉清志郎さんと再びハイタッチ!!
残り10 kmなので手持ちのワンセコンドを全て飲み干して終盤に備える。結局ジェルはこの1つで事足りてしまいました。これに関しては明日考察します。
この先は往路とは違う道で、狭い住宅街を縫って走っていくようなコース。応援の人は多くないけれども、ボランティアの高校生が大きい声で活気良く応援をくれる。その声援に負けないように、こちらも大きな声でありがとう!と返事をしながらハイタッチして進む。そんな感じで35 kmを通過。この区間は気合が入ってました(笑) レース全体の1 kmの最速ラップはここでの4'26が2つと心情のノリがペースに良く現れています。
・35 km~40 km (4'45, 4'58, 4'52, 4'47, 4'47: 区間ラップ24:11)
勝負の35 km過ぎ。ここまでは調子良く来たものの、流石に脚に疲労感が襲ってくる。レース前に立てた戦略では、36 km付近の急坂をクリアできれば後はどうにでもなると考えていたので、余力を使い切るイメージで短くも急な坂を駆け登る。
坂を登っている途中で上からイチ、二、イチ、二という大きな声が聞こえて、騒々しいなーと思ったら有森さんでした。笑顔でハイタッチしたものの、こんなところに居ると思わなかったので少々面食らいました。(騒々しいとか思ってすいませんでした…)
何とか急坂もクリアして、あとはゴールまでペースを維持し切るのみ!!と思うと同時に、PBを出すには最低どの位で行けば良いのか計算。。。しようとしたものの、頭が回らない(笑)
とりあえずキロ5を超えなければPB更新出来そう!っていうのは分かったので、残りの体力を振り絞ってひた進む。
この辺りで私設エイドの方から草餅を1つ貰って、最後のエネルギー補給。これで無事ゴールできれば、レース前に立てた目標を全て達成出来る!
奈良公園に至る登り坂も気合で駆け上がると、そこは阪奈道路! 観光客の方々からの声援も受けながら、いざ最後の2.195 kmへ!!
・40 km~ゴール (4'39, 4'53, 2'38: 区間ラップ10:37)
市内中心地まで戻ってくると流石に声援の大きさも違って、いよいよクライマックスだなーとゾクゾクしながら。
naoさん(id:saitoh_naoki)が"マラソンの最後2.195 kmはウイニングロード"(うろ覚え)みたいな事を仰っていたのを思い出して、去年の歩き通した天理からの復路を思い返して少々こみ上げるものがありました。毎回こみ上げてるなー(笑)
でも、この1年間抱き続けた思いは間違いなくあって、それがここまで進めてこれた原動力の1つなのは間違いないのです。
ただ、これで終わらないのが奈良マラソン。
最後のやすらぎの道に入って、残り1 kmで最後の登り坂。ここまで来て登り坂。
普通に歩いて登る分にはなんてこと無いんですが、40 km以上走ってきた体にはまるで壁のよう。ここまで来たらがむしゃらに体を動かして、1歩でも早く登り終えるべく。
最後の坂を抜けると、競技場が目の前! 動かない脚を必死に動かしてラストスパート!
ぐるっと回り込んで、競技場を半周してゴール!!
タイムは3:25:20(グロス) 3:23:48(ネット)。予定外だったものの、堂々のPB更新!! 1年越しの雪辱を晴らして感無量でした。
・ゴール後
手荷物預かりの体育館で弟と合流。弟もシーズンベストの3時間14分台で走っており、兄弟揃って納得行くレースとなりました。
フィニッシャータオル。今年もデザインが凝っている。
そしていつものアレ。
寒かったけど、最高に旨いビールでした。寒いのに旨いビールは人生で初めて。
でも体が冷えていたので、まず大和地鶏の水餃子から。
そしてエネルギー補給に飛騨牛スジ入りカレー。
一段落して帰る頃には、5時間半近辺のランナーが競技場にゴールする辺りでした。
去年の私はこの辺りを走っていたのかー。と思うと、応援の声を掛けずにはいられませんでした。タイムに関係なく、マラソンを走りきるって凄いことなんだよと。
そして願わくば、走る楽しみを見いだして欲しいな。
以上、奈良マラソン2016のレースレポート全3回におつきあい頂きありがとうございました!!
この1年間の思いと、それを昇華させてくれた応援と、それに応えることが出来た自分自身の成長と。マラソンを楽しみつつ、さらにタイムも出せたという面でこれまでの5レースとは違うマラソンの側面を感じることが出来ました。
やっぱり、マラソンは、楽しむものだ!!
明日は色々と総括して通常営業に戻る予定ですー。