【鮮血と】柴又100K(その③:31 km~50 km)【逡巡】
今朝もお散歩に行こうと思ったら、外は既に小雨(;´Д`)
何かする気力も無いので、躊躇なくランオフしました(笑)
筋肉痛はだいぶ収まってきたけど、まだまだ疲労感は強い感じ。今夜は飲み会だし、明日の朝もお天気が悪いようなので、Run解禁は週末まで持ち越しですねー。
さて、今日は打ちのめされ、そして甦った中間点まで。思い出すのも辛い…。
レースレポ:柴又100K 2018 (100 kmの部)
・31 km~40 km (58'31, Ave. 5'51)
60 kmの部の折り返しを過ぎて、ここからは初めて走るコース。と言っても、河川敷なので風景が大きく変わることは無かったですが(;´Д`)
右足の足底の違和感が気になって中々集中して走れない時間帯が続く。それに加えて、コース上に2箇所(往復で通るので計4回通過)ある砂利道で足裏の違和感が倍増…。
気温も着々と上がってきていて、風が凪ぐ時間帯も多くなり、体感気温の上昇っぷりが凄まじい。
走るべき距離の三分の一程しか来ていないのにかなり疲労感が来ていて、"今日は俺の日じゃ無かったのか…"と頭の中でネガティブ思考が顔を出し始めて、ペースもみるみる落ちていく。
チャレ富士の時は35 km走ればあと半分!だったけど、今回はまだ三分の二残っているという事実も辛かったです。
ペースは徐々に落ち始めたけどまだまだ走れない状況では無いので、出来るだけ心を無にして走ろうと思うも、一旦ネガティブ思考が芽吹くと暑さや体の違和感・疲労感もあって、思考が悪い方へ悪い方へ流れていく…。
38 km過ぎで河川敷を一旦離れて、エコ・スポいずみのエイドへ。ここの歩道の走行をしている時に、地面の出っ張りに左足をひっかけて躓きかける(;'∀') この時は何とか踏ん張ったものの、かなり脚に来ていて上がらなくなってきてるんだなーと自己認識。
今までレースで転倒したことは無かったけど、気を付けなければ!と気を引き締める(これがフラグだった(哀))
エイドでは盛大に水を被って、再び河川敷に戻る道。ここの歩道を走っている時に再び地面の出っ張りに左足をひっかけて盛大に転倒。周りを走っているランナーさん数名に"大丈夫ですか!?"と心配される程度の勢いでした(;´Д`)
転び方は悪くなくて、両膝と右手首を擦りむいたのと、左肘に木の小枝が少し刺さった程度。ただ、擦りむいたところは結構流血していて、何でこんな目に…と惨めな気持ちでした。
レースには復帰するも、結果的に負傷したことでこれまでのネガティブ思考が更に加速することになり、こんな状態であと60 km近くも走れない…と既に心は折れかける寸前でした。
とりあえず45 km過ぎのエイドでitottoさんにご挨拶して、49 kmの五霞の大エイドまでは行こう…と、完全に敗戦処理ムードで40 kmを通過。
・41 km~50 km (80'14, Ave. 8'01)
擦り傷が痛む。地面に打った痛みもあるし、流れてくる汗もしみる。
次のエイドで傷を洗わなきゃ…と思っていたものの、距離が微妙にあって43 km過ぎまで傷口は極力見ないように、考えないようにして走る。
やっとこさエイドにたどり着いて傷口を洗う。左膝の擦り傷が結構範囲が広く、右膝はそうでもない感じ。右手首は太い血管が近いせいか流れる血の量が多い。。。
左肘に刺さっていた小枝も抜いて、再び走り始める。
この辺りから帰ってくるトップランナーとスライドし始めたけど、ペースはあまり出ていない感じ(確か優勝タイムも8時間台だったとか…)。
辛いのは皆一緒と分かっていても、暑い・辛い・疲れた・痛い…と負の思考スパイラルの陥ってしまって、どうにも前向きに気持ちを持って行けない。
リタイアしたら直ぐ収容バスで会場に戻れるのかな?とかどうやって家族に連絡しよう?とか、辞めることしか考えられなくなり、この時点では49 kmのエイドでもう辞めよう…と9割方気持ちが固まっていました。
そしてたどり着いた45 kmのエイド、着いた途端に"びあーさん!"と声をitottoさんに掛けて頂き、初めまして!とご挨拶。
ボランティアの業務中なのに負傷箇所の心配もして頂き、この先のエイドで辞めるつもりなので大丈夫です…と言えるわけも無く。
・・・自分は何をしているんだとちょっと自己嫌悪もありましたが、知り合い(初対面でしたが(笑))と逢うことが出来て少しだけ心が安らぎました。
仕事の邪魔になると悪いので、行ってきます!とエイドを飛び出してひばりの里の大エイドを目指す。
ここも河川敷を外れて、五霞町の田園風景の中を淡々と走る。46 kmを過ぎた辺りで、前方から走ってくるみどるさんとスライド!
苦しそうな走りでどうしたのかな?と思っていたんですが、痛みを抱えてレースを続行されていたようで…この辺りのコースは覚えていなかったので、その後の折返しを過ぎて差が大きく無いことに気が付きました。
ひばりの里の大エイドと45 kmのエイドは4 km程とちょっと間隔が空いていて、お昼近くの時間になってきたこともあり、この辺りはかなり枯渇感を抱えながら走っていました。
辛いけど、49 kmまでは足を止めずに走ろう…と1 km1 kmなんとか消化して、ようやくひばりの里にたどり着く。
暑さによる脱水感、50 km近くの距離を走ってきた疲労感、まだ50 km残っているという残酷さ、負傷による絶望感…ここまでよく走ってきたと思いました。
・・・どのみちリタイアするんだから、少し休もう…。
ドロップバッグにレッドブルと大福が入っているので、それでも食べて落ち着こうと思って、とりあえずドロップバッグを受け取る。
日陰に腰を下ろして、レッドブルを一気に飲み干す…。あー、おいしい。
大福は手にとったものの、手持ちの飲み物が無くなってしまったのでバッグに戻す。
・・・何でこんな辛い思いをしてるんだろうなー。
そう思いながらも、ドロップバッグに入れてあった後半戦用のジェルをウエストポーチに詰め替える。
周りに腰掛けている人も皆一様に辛そう。
・・・喉渇いたし、お腹空いたし、エイドのテントに行こう。
ドロップバッグをもとに戻して、テントの方へ。
途中にリタイアする人が申告するテントが左手に見えて、収容バスは小学校の裏へという看板も目に入る。
・・・こんな暑い日曜日なのに子供たちは頑張ってるなー。
水を被ってスポーツドリンクを飲みながら思う。うどんを貰う時も割り箸を割って渡してくれて有難かった。
・・・疲れたから座って休もう。
テントの脇の日陰に腰を掛けて、貰ったうどんとスポーツドリンクをすすりながら、しばしボーッとする。
一旦は辞めるつもりだったものの、何度か水を被ったりスポーツドリンクを飲んだりとしていると、少しずつ意識がはっきりしてくる。
確かに50 km近く走ってきた疲労感はある。でも、給水&補給できたお蔭で脱水感と空腹感は無くなった。
負傷箇所は確かに痛いけど、表面上の痛みで走りに支障はかろうじて無い。
気温はこれから上がるけど、予報では向かい風で走りやすくなるはず。
そう考えていくと、今抱えている問題は残り51 kmを走らなきゃいけないってことだけ。
ここまでまだ50 kmも走っていないことを考えると、今まで走ってきたどのウルトラより短いし、練習で走った距離よりも短い。ここで辞めるなら60 kmで良かったじゃないか!と思うと、まだ辞められない!!って気持ちが少しずつ湧き上がってくる。
ここで時計に目をやると、4:50'XX。序盤に飛ばしていたお陰もあって、時間的にまだまだ諦めていい時間じゃ無い。
願望として書いたサブ10は難しいかもしれないけど、最低71 km以上は走ろう、そして時間が掛かっても可能なら完走して100 kmフィニッシャーになろう!
そう思うと不思議なもので、みるみるうちに力が漲ってきて体が走るモードに切り替わるのが分かる。
スイカとスポーツドリンクを補給して、水を最後に被って気合を入れ直してから、エイドを出る決意をする。
気がついたら20分ほど長居してしまったけど、気力も体力も十分回復。走り出しは流石に座っていた影響で動きがガチガチでしたが、さっきまでの重苦しい動きが嘘のように走れる。
エイドの出口に氷を配っている男の子が居て、有り難く3個ほど頂く。暫くは手に持って走っていたけど、十分手先は冷えたのでアームカバーに仕込む…とこれが効果てきめん!
ひばりの里を出て少し走ったところが50 kmの通過地点。ここまでのグロスタイムは5:01'38とサブ10ペースからは1分半余りの借金。
しかしどん底から蘇り、ここからが追い風に乗っての快進撃!
と良いところで今日のレポはここまで。明日は終盤80 kmまで!