北九州市民のランニング備忘録

仙台から始まり東京を経由して九州に至った大学教員がランニングについて書くブログ。目指すはグランドスラム! (残り:サブスリー)

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【セカンドウィンドに】柴又100K(その④:51 km~80 km)【乗って】

 はてブランナーズT&ノースリーブの注文受付は明日まで! (追記:受付終了しました)

beer-beer.hateblo.jpびっくりする程沢山の方にご注文頂いて、逆に恐怖を感じています(;´∀`)(送付作業も含めて…)

毎回言っておりますが今後再販するかどうかは未定なので、今回の機会に是非!!

 

レースレポは折返しから。どん底から甦った結果がこれだ!!

レースレポ:柴又100K 2018 (100 kmの部)

・51 km~60 km  (58'24, Ave. 5'50)

再び走り出すと、これまでの道のりで交わしてきたランナーに先行されているのを痛いほど感じる(;´∀`) そりゃ20分も休んでればそうなるよね…。

ただ、こちらは休養十分・気力も回復しているのでスイスイと交わしながら進む。気がつけば巡航速度は5'30前後まで回復していました。

アームカバーに入れた氷も効果を発揮して、体感温度が大違い。腕の太い血管に当たるように入れていたのが効いたのかな? 2 km程走ったら完全に溶けてしまったけど、次に氷を貰えるチャンスがあればまたやろう!と心に決めたのでした。

55 kmの計測マットのところでこの5 kmのラップを確認すると、28'30前後でキロ平均はエイドでの休みも入れて5'40ペースまで回復!

どこまで続くかは分からないけど、体力が続く限りは出来る限りのペースを維持しよう!と前向きに。

 

往路でitottoさんにお世話になった45 km地点のエイドの反対側の56 kmのエイドで一休み。

もしかしたら声を掛けられるかな?と思って確認しましたが、ランナーが殺到している時間帯で声を掛けたら迷惑になりそうで、頑張って下さい…!と心で思いながらエイドを後にする。多分声を掛けるよりも、結果を示すべきだとこの時考えていました。

 

その後少し走ると河川敷のコースに復帰。ここまで来ると残り距離はフルマラソン1回分。前半戦で感じたような絶望感や悲壮感はありません。

ペースも維持できていて、前を走るランナーを交わしていくのは本当に気持ちが良い!!

これがウルトラマラソンで良くある(と言われている)復活って奴かな?と思うも、座って休んでたんだから復活じゃなくて回復だよなーとか、しょうもない事を考えながら走っていました。

60 km手前あたりで苦しそうに走っているみどるさんに"先にゴールに行ってます!"と声を掛けて前へ。(後から交わされたらどうしよう…とその後数キロ悩んでました(;´∀`))

そんなこんなであっという間に60 km通過。この10 kmは完全に復活して58'24。気がつけば、サブ10への借金はほぼ完済していました。

 

・61 km~70 km (58'32, Ave. 5'51)

残り40 km。このくらいなら親しみのある距離です(笑)

事前の想定ペースでは60 kmまでは5'30キープ、それ以降はキロ6から10 km毎に10秒落ちの計算でした。

60 kmまでの計算は全く合わない状況ですが、ここまでのペースを考えると残り40 kmをキロ6切って纏められればもしかしたら?とぼんやり頭に浮かび始める。

残り距離も決して短くは無いし、この先どういうアクシデントが起きるか分からない状況もあると、全く楽観視は出来ませんでしたが…。

 

時間は正午を過ぎて午後1時になろうかという頃で、日差しも気温も朝方とは段違い。ただ、川沿いは事前の予報通りの心地よい向かい風。

この向かい風のお蔭で、体感気温は午前中よりもだいぶ低く感じました。※暑くない訳ではない(;´∀`)

風自体は向かい風だったけど、私にとっては大きな大きなセカンドウィンドでした。

昨年は60 kmでも暑さと風にやられてメタメタでしたが、今回は風を味方につけてスイスイと。あれだけうんざりした河川敷の景色も目に入らず、前を走るランナーの背中しか見えてませんでした。

 

この辺りで49 kmのエイドに入る前に並走していたランナーを次々と交わしていく。

今となってはどういう戦略が正しかったのか分からないけど、今走っているペースを考える限り、私が走っているのがサブ10ギリギリのラインだというのは分かる。

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とにかく今はこのペースで風に乗ってどこまでも、どこまでも。

 

気がつくと向こう側から見知った顔のランナーが走ってくるも、イマイチ確信が持てず(;´∀`) すれ違ってから"パパさーん!"と声を掛けると、やっぱり市川パパさんでした。

※どうでもいい情報かもしれませんが、柴又100Kで検索すると去年の完走記がかなり上位で表示されて凄い!!

20 km過ぎから体調不良だったとのことでしたが、会場ではお元気そうで安心しました。

 

走り続けると、遠くに60 kmの部の折返しの大きな看板が見えてくる…。

ということは、あそこまで走れば70 km! 未知の距離が徐々に近づいてきました。

70 kmまでのここ10 kmのラップは58'32。この10 kmでも1分半の貯金が作れました。

 

・71 km~80 km (59'04, Ave. 5'54)

残り30 km。あと30 km走1本分。当たり前か(笑)

ここまで来ると60 kmの部のランナーと一緒になる。今までは少し寂しく走っていたので、ちょっとだけ気が紛れる。

60 kmのランナーを見ていると、去年自分が走った時の事を思い出す…。本当に折り返してからの30 kmが途方もない距離だったよなぁー。

でもここまで既に70 km走って来ていて、今、この瞬間は同じ30 kmという距離に感じる思いは全く違うものでした。

 

70 km過ぎ辺りにバンビさんが応援に来ているとのことだったので、テクテク走っていると、向こうから大きな声で"びあーさーん!!"と名前を呼ばれる(笑)

喜ぶようなものを持っていくとブログに書いてあったけど、それが何か分からないままロックアイスを所望してアームカバーの中に入れて貰う。

今の自分にとっては応援が何よりも嬉しいものでしたよ!

みちくさ100 km完走おめでとうございます!とレース前は直接言おうと思っていたのに、すっかり忘却の彼方でした…極限状態だったのでお許しを(;´∀`)

別れ際に思わず"サブ10して来ます!"と口が滑ってしまいましたが、この時には出来たらいいなーの願望から、出来るかも?の希望に変わっていました。

 

72 km手前のエイドで再びアミノバイタルゼリーを摂取。

ここまでの補給は10 km毎にジェルを摂っていて、後半戦は固形物を摂りませんでした。胃腸は全く問題ありませんでしたが、水分の摂取量が多くて胃に負担を掛けるのは避けたかったので…。

15 kmごとの塩熱サプリの摂取も欠かしていませんでしたが、後半に行くにつれ指先がうまく動かなくて小袋が空けられない(;´∀`) 次からは何か考えようと思いました。

 

71 kmを越えて、ここからは人生初の未知の距離。と言っても、49 km走った時点で長い休憩を入れたお蔭で、そこまで距離に対する恐れは無い感じ。

巡航ペースは5'45前後。最後までこのペースが維持できるかは分からないけど、そこまで大崩れをするイメージも湧かない。何かあるとすればアクシデントだけだなーと思う。

 

この辺りで左手に着けていたGARMINの電池残量低下のアラートが出始める。チャレ富士の時は心拍計ONで7時間はもちましたが、今回は心拍計OFFの状態で8時間が限界でした。

ここまではGARMINで走行ペースを大まかに確認出来ていましたが、以降は右手に着けているスーパーランナーズが頼り。幸い1 kmごとに距離表示があるのと、80 kmからは2.5 kmごとに計測マットがあるので、それを頼りにラップ計算していくことにしました。

そして迎えた80 kmの通過。この10 kmは59'04とサブ10ペースに2分半の貯金。

ここまで来れば後20 kmでタイムの貯金を切り崩せば行ける!!

 

というところで今日のレポはここまで、明日は感動のゴールまで!