北九州市民のランニング備忘録

仙台から始まり東京を経由して九州に至った大学教員がランニングについて書くブログ。目指すはグランドスラム! (残り:サブスリー)

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【レースレポ】第75回富士登山競走【後半戦~レース後】

レースレポ完結編。総括も含めて書きます。

 

【5合目~8合目】

5合目の計測マットを越えた給水所でメダリストと朝会場で貰ったアミノバイタルを補給。

結局ジェルはこの一つしか使わなかったけど、8合目以降に空腹感があったのでもう一つ使っても良かったかも。

給水所から少し登った星観荘前からヘルメット着用。貸出のヘルメットも使いやすそうだったので、来年以降走る人は借りた方が良いと思います。

 

この時点で完走まで使える時間は2時間25分程。試走では2時間切って山頂まで登れているし、2時間10分くらいで行けるんじゃないか…と、この時点では思っていました(大甘も大甘)。

 

星観荘から先は走れる区間なのですが、シングルトラック気味になっていてどうもペースが上がらない。無理せずついて行けば良いか…と思ってダラダラと歩きで登ってしまって、5合目までのテンポを崩してしまったのが反省点。

結局6合目まではほぼ歩き通しで、ここでだいぶタイムを失ってしまった印象。

あと5合目以降少し気分が悪く、ペースアップも積極的に出来ない状況でした。これは恐らく少々脱水気味だったせい。5合目から6合目辺りはまだ日差しも強かったし。

6合目の給水所で塩熱サプリを摂って、給水と頭から水を被ったら少しづつ体調は復活。

 

6合目から7合目の砂礫の道は踏みやすいところを選びながら。

流石に試走程のペースでは登れないものの、周囲の集団の流れには遅れないように必死に脚を動かして。

やはり5合目まで駆け上がってきた体はかなりの酸素負債を抱えていて、思った以上に脚の出力が落ちている印象でした。

自分ではパワーウォークのつもりでも、実際にはただのウォークになっている感じ(下山時に皆も共感していました(笑))。

この辺りから少しずつ雲が出始めて日が陰る時間帯とそうでない時間帯が交互にくる感じ。

 

7合目以降の岩場も試走の時ほどスムーズには登れず。

基本的にはガシガシ登ってはいるものの、先行するランナーをどうしてもパス出来ない地形の部分もあるため、その都度休み休みになる感じ。

ただ、岩場パートは得意な部分なので、それまでの交わされたランナーに幾らか追い付いてカバーできたパートでもありました。やはり手袋で滑る心配なく岩を掴めるのは心理的に重要。

この辺りから明らかにペースが落ちて厳しそうなランナーの数が多くなった印象。

 

そんなこんなで8合目最初の給水所まで辿り着いたものの、関門となる富士山ホテルはまだまだ先。

自分が完走ペースで進めているのかが分からないものの、雰囲気的にまだ時間に余裕がある印象ではありました。万全のために、試走時にちゃんと時間のチェックをしておくべきでした。

 

ここから先は再度砂礫パート。ここの砂礫パートは前日の雨のお陰か締まっていて、歩きやすくて非常に助かりました。ここも乾燥していたら完走率はもっと落ちていたでしょうね…。

周囲も完全にガスってきて、時折強い風が吹くと肌寒く感じる気温に。私は寒ければ寒い方がコンディションが上がるので、この辺から少し体調は持ち直してきました。

そして歩を進めて行くと、ようやく8合目の関門。マットを踏んだ時点で3時間49分くらい。結局この区間は1時間45分掛かってしまって大苦戦。

想定よりはだいぶ時間が掛かってしまったものの、ここから山頂までおおよそ30分という目安があるので、大きくブレーキしなければ完走に手が届く!と気持ち的にも少し持ち直すことができました。

 

【8合目~ゴール】

 

後述する諸事情で何としても今回山頂コース完走せねばならないので、改めて気持ちを入れ直しての最後の約30分間。

とは言え、体力の残量的にも割と厳しく脚も殆ど残っていない状況なので、周囲の流れに遅れないように必死についていく。最早前を見る余裕などなく、俯きながら先行するランナーの脚だけ見て進む状況。

そうやって進んでいると、9合目辺りでふと肩を叩かれる。何ごと?と思って横を向くと、厳しそうな表情のRyo君がそこに

遥か前を進んでいると思っていたので少し驚きましたが、前半ぶっこみ過ぎて大変な目に合った(要約)とのことで、「完走出来ますかね?」と尋ねられましたが、このペースなら大丈夫と。

 

9合目の岩場では皆フラフラでしたが、何とか他の人が通らない進路を確保しつつ登る。ここの岩場が長くないことは過去の試走で良く分かっているものの、この疲労感ではやはりキツい。

Ryo君はいつの間にか先行していたので、私も必死について行く。そして久須志神社の鳥居が見えてきて、ゴールはもうすぐそこに!

ゴール前最後の折り返しのところで先に完走していたSSさんから声援を受けて、最後は少しだけ走ってゴール!!

5年掛かってやっと手に入れた、富士登山競走の完走でした。言葉にならない。

 

【ゴール後】

SSさん、Ryo君とゴールを目指しているであろうDamaさんと弟のゴールを待つ。

制限時間が刻一刻と迫る中、残り時間1分ほどでDamaさんが見事ゴール!!痺れました!

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「走れー!」と言われてももう走れないというDamaさんの言葉には深く頷きました(笑)

 

制限時間を越えて携帯をチェックすると、弟は8合目関門でタイムアウトとの連絡。残念無念。今回は体調がすぐれなかったようだし、きっと来年はZunさんやちょびさんと共に山頂コース制覇してくれるでしょう。

山頂で500円のコーラを飲み、途中でソフトフラスクを紛失しながら5合目まで談笑しつつの下山。

最後に道の駅富士吉田で乾杯し、本当のゴールを迎えました。

 

【総括】

点数をつけるとすれば、前半戦70点、後半戦55点できりぎり合格=完走という感じでしょうか。

4時間程のレースだと考えた時に、前半戦で余裕を持たせる戦略を取ったのは正解だと思うし、実行できたのも良かった。

一方で、後半戦は2点大きな課題があり、①傾斜地でのトレーニング不足(トレミ含む) ②持久力不足 でした。

レース前の記事にも書いたように今回は殆ど傾斜地での練習が出来ず、それが後半戦の出力低下にしっかり反映されてしまった印象。もっと力が欲しい…。

持久力は練習復帰して4か月で、最長の行動時間が山頂の試走時なので言わずもがな。

そういう意味ではやはり3年前の方がしっかり準備できていた感はありますね。

ただ、今回は完走できればすべて良し!なので、それに向けてしっかり準備して結果をもぎ取れただけでも十分なのです。

 

 

さて、後述すると途中で書いた諸事情ですが、10月から九州の大学で教鞭を取ることになり(研究室を主宰する立場になってしまいました)、確実に富士登山競走に臨めるチャンスが今回だけだったためです。ゆえに何としても完走したかった。

もしかしたら来年以降も何とか参加できる可能性はあるかもしれませんが、今回の山頂コース制覇を以てひとまず卒業ということにしたいと思います。来年以降の挑戦者の枠を奪うのも申し訳ないし。

もう少し良いトレーニングが積めて、仕事の事情が許せる段になったら再度のチャレンジはあるかも。Never say never.

 

ということで、今回のレポはこれにて終了。2年半ぶりのロードレース、仲間との切磋琢磨、しばらく忘れていたものを取り戻すことが出来ました。

まずはレースを開催して頂いた富士吉田市と運営に関わった皆様に感謝申し上げます。レースあっての市民ランナーであることを痛感した2年半だったので、尚更感謝の念は強いです。

そして、長らくランもBlogも休止していましたが、レースに向けての応援や激励下さった方々の言葉は本当に力になりました。

レース前中後でもご挨拶したかった方が多数おりましたが、暫くレースを離れていて誰?となるのが怖くてチキってしまいました(Ka_Naさんやみっつさんはお見掛けした)。

つくばも今のところ走る予定ですし、またどこかのレースでご一緒のときに。

 

そしてグランドスラムも残すはサブスリーのみ。秋に1発で満額回答したいところですね。

 

※数日間コメント欄解放しておきます。