第75回富士登山競走備忘録(来年以降のチャレンジャーに向けて)
山頂コースの完走率は44.9%だったようですね。
www3.nhk.or.jp5合目以降の砂礫パートは前日夜の雨である程度固まっていましたが、5合目までの暑さが響いたのかもしれませんね(レポでもその辺り触れます)。
さて、レポの前に来年以降挑む方々への備忘録的な記事を。
・五合目通過は遅くても2時間5分~10分の間
(私を含む)ロードランナーは特に。ある程度ロードで貯金が無いと以降の関門が厳しくなるので、余裕を持ちつつも貯金を作っておくのが望ましいかと。
・岩場対策に必ず手袋は持参
手袋を持ってない人がボトルネックになっている場面が多数。大した重量も無いので、思い切り良く岩場で三点支持をするために持って行くが吉。
・自身の体調に敏感に
3000 mを駆け上がる以上、大きい気温差の中で4時間近くを過ごすことになるので、自信の体調には細心の注意を払う必要有。高度が上がって涼しくなったからといって水分の補給をしなくて良い訳ではない。思った以上に汗をかいているので電解質の補給も重要。
・試走は出来れば馬返し~山頂
富士吉田市役所-5合目佐藤小屋や5合目佐藤小屋-山頂の試走だと後半のシミュレーションが不完全でした(試走時より25分遅れ)。
ある程度身体に酸素負債を抱えた状態で登らないと分からないことも多々あるので、出来れば馬返し-山頂の試走をお勧めします。
・山の中でのペース管理
試走時にチェックして、ある程度自分の中で基準を持っておいた方が良い。
自分の場合、8合目の関門から山頂まで順調なら30分というのは頭に入っていたので、関門通過時点のタイムでどの程度追い込む必要があるのか分かっていたのは心理的に重要でした。それより下では確認してなかったのが今回のミス。
・攻める/自重する勇気を持つ
正直ロードとは全く違う要素の求められるレースなので、自分がコントロールできる部分とそうでない部分を切り分けることが大事。
馬返しまでのロードは問題無いとして、馬返し以降のトレイル-山岳パートはわざわざタレている人の後ろにつく必要はなくて勇気を持って交わして行く必要があるし、自分の脚が厳しかったら前の人について体力の回復を待つのも大事。
これは5合目コースを走ると体感できるので、山頂コースでも詰めるところは詰めるのは重要。
・最後は運。だけど、自分の力でカバーできる部分もある
結局レース前日-当日の天候で山頂コースの開催有無は決まるし、コースの難易度も変わってくる。
開催有無はどうにもならないけど、難易度は戦略や対応の仕方でどうにかなる部分もある。
究極的には走力があればどんな展開でもねじ伏せられるのだろうけど、完走ギリギリランナー的には、レース前のトレーニングにプラスして全体のペース戦略や補給などでカバーすることも大事。
あまり具体的では無いし、富士登山競走に挑むランナーならそんなこと分かってるわい!と言われるだろうけど、実際走って完走して思ったことを素直に書き記しました。
参考になるかどうかは置いておいて、来年以降の山頂への挑戦者に捧げます。